商業高校生が教える日商簿記
こんちには!!
Ryoyaです!
高校一年の現役高校生です。
若いからこそ出来ることがあると思い始めたので、
ぜひ参考にしていただけると嬉しいです!
<目次>
1章 簿記の基礎
簿記とは
皆さんは簿記と聞いてどのようなことを考えますか?
簿記とは、商品の仕入れや販売、広告宣伝や従業員への給料の支払い、銀行からの借り入れなど、さまざまな経営活動を一定のルールに従って帳簿に、記録・計算・整理する技術のことをいいます。
簿記の目的
1,財政管理
簿記による日々の帳簿記録から、企業が持っている財産(元気や商品、銀行からの借入金など)が、いくらあるのかを知ることができます。また、その財産の増加または減少がどのくらいあったのか、その原因は何かを知ることができます。さらに、簿記による各種の帳簿記録と実際の財産を照合することによって、財産の原因不明の減少や記帳もれがなかったかが明らかになります。このように、簿記によって、いつでも注意を払って財産を管理することができます。簿記の第一にあげられるのは、日常の財産管理です。
2,財政状態と経営成績
簿記による帳簿記録をまとめて、一定時点の財政状態を一定期間の経営成績を明らかにすることも簿記の目的です。財政状態とは、企業がどのくらいの元気や商品などをもっているか、銀行からどのくらいのお金を借りているかなどのことです。経営成績とは、どのくらいの売り上げがあったか、どのくらいの仕入れや給料などの支払いがあったのか、その結果、利益はどのくらいなのかなどのことです。
簿記の種類
簿記は記帳方法の違いによって単式簿記と複式簿記に分けられます。単式簿記にはとくに定められた記帳方法はなく、現金の収入と支出をもとにして簡単に記帳が行われます。複式簿記には一定の記帳方法があり、今日最も優れた簿記として多くの企業で用いられています。
また、簿記は用いられる業種によっても分類することができます。例えば、商業売買業では商業簿記が用いられ、製造業では工業簿記が用いられます。
簿記の歴史
簿記は、すでに1200年代に、イタリアのベニスなどの商業都市の商人によって利用されていたが、貿易が盛んになるにつれて、経営活動を記録する複式簿記の技術ができあがり、これがベニス式簿記法として発達しました。わが国の日本は、江戸時代から和式の簿記が行われていたが、明治6年(1873年)に、最初の簿記書として福沢諭吉の『帳合之法』が、またイギリスから招かれたアラン・シャンドにより『銀行簿記精法』がそれぞれ出版されました。『帳合之法』はアメリカの簿記の教科書の訳書であり、『銀行簿記精法』はわが国に銀行簿記を紹介した書物で、わが国の実務や教育に大きな影響を与えました。その後、わが国の経済の発展とともに簿記は広く普及しました。今日では、多くの企業が経済部門などを設けて簿記を担当させ、そこから得られる情報を経営に役立てています。
簿記の前提条件
簿記には、会計単位・会計期間・貨幣金額表示という三つの前提条件があります。
1,会計単位
簿記が記録・計算・整理の対象とする範囲を会計単位といいます。企業の簿記では、企業を会計単位としてその経営活動に関係する金銭や物品などを記録・計算・整理の対象とします。企業の経営活動に関係ない事業主個人の生活で使用する金銭や物品などは、家計という別の会計単位に属するので、企業の簿記の対象とはなりません。
2,会計期間
企業の経営活動は継続して営まれているが、財政状態や経営成績を明らかにするためには、経営活動を一定の期間に区切る必要があります。この区切られた期間を会計期間といい、会計期間の初めを期首、終わりを期末といいます。
3,貨幣金額表示
企業においては、現金の収入・支出だけでなく、商品の仕入れや売り上げ、店舗や陳列ケースなどの買い入れ、さらには金銭の貸し付けや借り入れなど、さまざまな経営活動が行われています。
これらを記帳する場合に、何か共通した尺度が必要となります。そこで、この尺度として用いられるのが貨幣金額です。したがって、貨幣金額で表示することのできないものは簿記では扱いません。
以上が簿記の基礎となります。